睥睨

はい、どうもこんにちは。

しがないユーチューバーのHayataです✨

今回はですね、ある情報を入手しまして、

こちらの方にやってきました。

(一枚の写真を見せる)じじゃーん、

この廃墟、やばそうでしょ。

なんだ？って思うじゃん？

これね、面白いんだよ。

限られた人間しか入れない場所なんだって。

どこにあるか？

埼玉県のどこかだそう。

私はある情報を知ることができて、

そこに行けることになりました。

いってみましょうか、ねえ。

＊

場所は変わりまして、今車内にいます。

かなり車を走らせてきました。

だいぶ疲れを感じてきてます。

(物がガタガタ動く)揺れます、物凄く揺れます。

こんなところにあるんですかね？

いやー、ない、

ないでしょって言いたくなります。

よくこんなところに作ろうと思いましたね。

あ、見えました。

うわぁ、すげえ不気味。

かなり年季の入った建物です。見えてきました。

＊

お邪魔しまーす。

うわ、何この匂い、独特の異臭がしてきます。

なんていうんですかね、

すごく嫌な匂いです。

いや、怖いっすね、

何でこんな場所来てしまったんだろう。

とはいえ、進みましょう。きっと、大丈夫。

きっと。

でもねさっきからずっと

背筋が凍るような気分ですよ。

見られてるっていうか、

ずっともう見られてるんです。

うわ、今台所にいるんですけど、

見てください、この長い髪の毛。

女性ですかね、本当に不気味です。

束ですね。束になってます。

うわあ、寒い。寒いです。

もう帰ろうかな。

(物音)2階ですかね？音がしました。

いや、流石に見に行かないですよ。

もうね、帰りましょ。

(再び物音)はあ、はあ。

こんなところ来るんじゃなかった。

今机であるものを見つけました。

しわくちゃになった紙です。

見てくださいほら。

うげ、『怨』って書いてます。

こわい、見てはいけないものを

見てしまいました。

これも見てください。

お盆じゃないのにおいてあります。

あのナスとかきゅうりに

割り箸刺さってるやつ。

時間が止まってしまったようですよね。

やっぱり見られてます。見られているんです。

とても気持ちが悪いです。

すいません。

こんな場所に来てしまってすみませんでした。

詫びます。詫びますので、返してください。

家族写真踏んでしまって

申し訳ございませんでした。

やっぱりずっと見られている。

今もずっと見られている。

髪がぼさぼさで背が高い、

その女が窓の向こうから

じっとこちらを見ている。

何で手を振っているんだ？

何で手をこちらに振っている？

ああ、よく見りゃ逆さだ。

逆さ手で手を振っているんだ。

その目はとぐろを巻いており、

私の堕落とした目を貫いた。