第31話

女は思った

やはり付き合いは年を重ねると慣れてくるもので



さすがに12時ぴったりにはメールしなくなった「慣れ」というものはなかなか怖いと。



「・・一応20歳だよ・・これ30歳だったら別にぴったりじゃなくてもいいけどせめてぴったりに気を使って送ってくれてもいいやんけ」



そうしているうちに携帯が鳴る。

彼氏からである。



女「はいよー」

男「おー誕生日おめでとう」

女「あんがとー」

男「あのさーお前のプレゼント買ってあるんだけどさー」



女は少し思った

 「わざわざ言わなくても20歳だよ・・・ふいうちでくれてもいいやんけ・・・」

自分の描いていた20歳バースデイはすでになかなか振り回されている。




男「おもたいし、でかいし、邪魔なんだー

だから今日早めにうちきてくんね??」

女「あっうんわかったー・・・っておい・・

邪魔って何!?おもたいって何!?」

男「じゃあよろしくなー」



・・・プープーっと電話は終了する。

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