第4話

ファッションってそんなに気にするものじゃないかもしれないけど・・

やっぱ最低限のことは伝えたほうがいいよね。



そう胸の中で考え事をし、意思を再確認する女。



「おまたせ」



待ちました待ちました

その声に振り返る女



女は言いたかった



「・・・おのれは今からどこに行くんじゃい・・」

と。




彼氏の手直ししてきた格好

まさしくその格好は

上が真っ赤なTシャツ。

彼氏は「赤」を強調したかったらしい。


ジーパン。



白いスニーカー。


念のため最後に言います。

その日は海に行きました。


女はその日から横を歩く男が

スウェットだろうがジャージだろうが

場所が都内だろうがどこだろうが

堂々と



「この人私の彼氏です」



と言えるようになったのは言うまでもなかった。






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