第18話

「・・・・・・・・うぉぉぉっ!!」




その缶と中にいたクモちゃんたちがわらわらと





えぇ

そりゃもうわらわらと






たばこを片手に足組みしていた私の足に

まるで親にすがる子供かのように





一斉にはりついた





「・・・・ぬぉぉぉぉぉ!!!!遥!!!!

とれ!!!!早く!!!!」




「とってくれー!!!」




私はもうパニック症候群である





しかし遥はすりむいたひざを洗いに水道に向かってしまっている!




「こらー!!!おいっ!!!!自分のことより

人助けしろっ!!!!こらぁ!!!」





ぱにくりながらも必死でクモちゃんたちをはらいのけていたその時・・・






「あんた達はいつも朝からうっさいねー

今度はなんだってんだい やかましい」






出た・・・・うちの代表こと



ツタエさん





「なんでこんなにクモがいんだい?うっとおしいったらありゃしないだろ」




次々とほうきでクモちゃんたちを見る見るうちに

一つにまとめ、そしてダンボール箱の中へイン




そうしてたくさんのクモちゃんは

おおばあちゃんのほうきによりダンボールを棺おけに




ドラム缶にて火葬されその生涯を閉じた




「あんたはまったくいちいち虫ごときで騒ぎやがって!あんただって小さいときは散々同じことやってただろーが!」







上野家家訓




「自分がした行いは必ずなんかしらの形で返ってくるものである」

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