第37話

「それからお弁当を食べるお昼休みが楽しみになっててね」


「ふふ」


「あ、笑わないでよ。だって碧ちゃんのお弁当本当に美味しんだもん」


「ありがと」




いつの間にか私は頬が緩んでいて、おーちゃんを見ればどこか安心した表情をしていた。


あぁ、心配かけていたのか。本当に申し訳ない。




「それで、お昼以外で碧ちゃんを見かけるとその日一日が楽しくなったり、男友達と楽しく話しているところを見かけるとヤキモチを妬いたり」


「……」


「あぁ、好きなんだなって。碧ちゃんが好きなんだって思った」




その言葉がやっぱり信じられなくて、でも嬉しくて。




「本当に本当?」




思わず変な質問さえしてしまう。


私の問いにおーちゃんは、ふふ、と楽しげに笑った。




「本当に本当だよ」

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