第20話
「そんな事ないよ。おーちゃんの言う通りだから」
汐里も良平も馨もおーちゃんの言う通り見る目がないのかもしれない。
だって、おーちゃんの事を惜しいなんていうんだから。
「いつも思うけど、友達と仲いいのね」
「んー。仲はいいね。よく言い合ってるけど」
「ふふ。いいじゃない」
いいんだろうけど嫌味しか言わないし、時々叩かれたりもするのはどうかと思うけど。
まあ、それが許されるくらいには心を許しているんだろうな。
でも、私は、
「おーちゃんと同じクラスがよかったなあ」
そしたら昼休みだけじゃなくて、休み時間も、もしかしたら一緒に帰ったり出来たかもしれない。
確実に今より一緒にいれるんだ。
おーちゃんと一緒のクラスの人は本当に羨ましい。
「アタシも碧ちゃんと同じクラスが良かったわ。きっと毎日が楽しいんでしょうね」
「それはこっちのセリフー」
おーちゃんの言葉は気休め程度で言ったんだろうけどそれが嬉しくて笑えば、おーちゃんも笑ってくれた。
今の状況でもおーちゃんが私の隣で笑ってくれるならいいかな、なんて思う私もいるのであった。
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