ひなとまつりのひなまつり

あーでぃん

ひな(と)まつり

ひな:「ねえ、まつり、部屋に変なロボットがいるんだけど」

まつり:「え? ロボット? ひな、また変な夢でも見たの?」

ひな:「夢じゃないって。ほら、テレビの横でピカピカ光ってるよ」

まつり:「どれ…うわ、マジでロボットじゃん! どこから出てきたの、これ?」

ひな:「宇宙から来たとか? 『地球のみなさんこんにちは』みたいな」

まつり:「勝手に宇宙人設定しないでよ。普通にゴミじゃないの?」

ひな:「ゴミじゃないよ。見て、手が動いてるんだから」

まつり:「動いてる!? ちょっと待って、ひな、近づかないで!」

ひな:「えー、でも可愛いじゃん。名前つけよう、ピカ丸って」

まつり:「可愛いとか名前とかどうでもいいって! 危ないかもしれないよ!」

ひな:「ねえ、まつり、ピカ丸に話しかけてみない?」

まつり:「話しかけるって何? 『お茶でもどう?』とか言う気?」

ひな:「うん、『ピカ丸、お茶好き?』ってさ」

まつり:「バカじゃないの? ロボットがお茶飲むわけないじゃん」

ひな:「ピカピカ!」

まつり:「勝手にロボットの声マネしないでよ! 気持ち悪いって!」

ひな:「でもピカ丸、光って返事したっぽいよ」

まつり:「光った!? やばい、マジで反応してるの?」

ひな:「友達になれるかも。まつりも握手してみなよ」

まつり:「握手!? 爆発したらどうするの?」

ひな:「ピカ丸、ボタン押してみようかな」

まつり:「やめてよ! 自爆装置だったら終わりだから!」

ひな:「でも赤いボタンって押したくなるよね」

まつり:「ならないって! 押したらカウントダウン始まるパターンじゃん!」

ひな:「ポチッ!」

まつり:「押した!? ひな、何!? 逃げて!」

ひな:「あ、ピカ丸が歌い出した。結構可愛いね」

まつり:「歌!? 自爆じゃなくて歌? 何その機能!」

ひな:「『ピカピカ~地球は丸い~』って感じ?」

まつり:「歌詞つけないでよ! 勝手にコラボしないで!」

ひな:「ねえ、まつり、ピカ丸連れて散歩行かない?」

まつり:「散歩!? ロボットをペット扱いしないでよ」

ひな:「でもピカ丸、外の空気吸いたいって言ってる気がする」

まつり:「吸わないって。ロボットに肺ないよ」

ひな:「じゃあ、私がピカ丸の肺になってあげる」

まつり:「何!? どうやってなるの?」

ひな:「こうやって深呼吸。スーハー」

まつり:「ひなが吸ってどうするの? ピカ丸関係ないじゃん」

ひな:「あ、ピカ丸が踊り出した。一緒にダンスしようよ」

まつり:「踊る!? 急にミュージカルでも始める気?」

ひな:「まつり、ピカ丸って実は宇宙からの使者かもね」

まつり:「またその設定? いい加減にしてよ」

ひな:「だって、『地球を救う』って光ってるよ」

まつり:「光ってるだけだよ。勝手に解釈しないで」

ひな:「じゃあ、私たちとピカ丸で地球救っちゃおうよ」

まつり:「救うって何!? ヒーロー気取り?」

ひな:「ピカ丸と私とまつりで、最強チームじゃん」

まつり:「最強じゃないよ。ただの騒ぎだから!」

ひな:「ねえ、まつり、ピカ丸を家族にしようよ」

まつり:「家族!? 金属の塊を妹にしないでよ」

ひな:「今日のピカ丸騒動はここまでね。また明日!」

まつり:「明日!? もう二度とやらないよ、この騒ぎ!」

ひな:「えー、ピカ丸が寂しがるじゃん」

まつり:「寂しがらないって。ひなが寂しがってるだけだよ!」

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

ひなとまつりのひなまつり あーでぃん @Ardine

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ