会話

緋月行人

順番



「いや~参ったな」

「どうされましたか?」

「それがですね、さっき自分の番だったんですが息子のせいでまた並び直しになったんですよ」

「あーそれは、災難ですね」

「まあ、結局何でもなかったんですけどね」

「それなら良かったですね。私なんて足りないから逝けるか分からないですし」

「ありゃ~それはまずいですね、まあ後1月位はありますし大丈夫ですよ」

「そうですよね、まあ気長に待ちますよ。でも、あいつは、本当にムカつきますよ」

「何かあったんですか?」

「聞いてくださいよ、あいつが浮気してたくせに感情的になってこうですよもう信じられませんよ」

「あーそれは大変でしたね、あっ、あの~1つ聞きたいことがあるんですけど、他に家族とかいますか?」

「いえ誰もいませんよ」

「あーそれは、ちょっとまずいかもしれないですね」

「えっ、何かあるんですか?」

「あっ、もう私の番になったので逝きますね」

「えっ、ちょっと何がまずいんですか?」


                   終わり

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