ワンダーランドの仲間たち〜ブンくん日記外伝〜
くるみ坂ころん
第1話 名探偵ピカ
僕の名前はピカ。ワンダーランドの名探偵として、日々仲間たちと園内をパトロールしている。
ある日、いつものお散歩コースで、僕たちは大きな穴を見つけた。
「これは危ないね。小さい子や僕たちが落ちたら大変だよ」
ブンくんが心配そうに穴をのぞき込んだ。僕たちは協力して穴を埋めることにした。ジョンとマロンが土を掘り返してくれて、みんなで一生懸命作業した。
「これで安心だね!」
ホッとしてお散歩を続けたんだけど、数日後、また同じ場所に大きな穴が!
「これはただ事じゃない!」
僕の探偵アンテナがビビッと反応。みんなで周囲の匂いや足跡を調べることにした。
「この足跡、大きいね」
ブンくんがクンクンすると、ふかふかの大きな足跡がいくつも残っていた。僕たちは足跡をたどって、とうとう犯人を発見!
それは、ご近所に住む秋田犬の次郎だった。
「次郎くん、どうして穴を掘るの?」
僕たちが聞くと、次郎くんは申し訳なさそうにうなだれた。
「ごめんね……実は、大切なおもちゃを埋めて隠してたんだ。でも、どこに埋めたか忘れちゃって……」
次郎くんはお気に入りのボールを無くしてしまい、探すために穴を掘り返していたのだ。
「そうだったんだ!じゃあみんなで探そう!」
僕たちは次郎くんと一緒に、園内をくまなく調査。すると、花壇の近くで土に少し埋もれたボールを発見した!
「見つかった!」
次郎くんは大喜びでボールをくわえ、しっぽをブンブン振った。僕たちもホッと一安心。
「でも、また掘ると危ないから、お家に大事にしまっておこうね」
僕が言うと、次郎くんは「うん!」と元気よくうなずいた。
それからというもの、お散歩コースの穴はなくなり、みんな安全に遊べるようになったんだ。
名探偵ピカ、今日もミッション完了!
僕たちのパトロールは、まだまだ続く。
ワンダーランドの仲間たち〜ブンくん日記外伝〜 くるみ坂ころん @Sandelholz
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