第38話
ブロロロロロ・・・・・エンジン音を響かせながら青いエクストレイルが古民家に到着する。
ガタン!
古民家の引き戸が開き。
「ハクっ」
涙をためた美花穂が出てきた。
ハクは凌がエンジンを切る前に、まだ車が動いている状態でドアを開けて飛び出してゆく。
「美花穂さん!」
腕の中に飛び込んだ美花穂を、ハクはきつく抱きしめた。
「会いたかったぁ」
そう言って泣く美花穂に、ハクは
「私もです、美花穂さん」
そう囁く。
凌は苦笑いしながら車を駐車させる。
・・・・・・ったく。たかだか一月会えなかったくらいで。
俺はさゆと四年も会えなかったんだぞ。
そう。十五歳で出会ったさゆと次に会えたのは四年後。
十九歳になり。初めて会った時の凌の年齢に近づいたさゆは、優しくきれいな女の子になっていた。ただそこにいるだけで、暖かい場所を造り出せる存在に。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます