第22話
"生きてさえ居てくれればそれでいい"
そう思ってる気持ちに嘘は無い。
でもアタシ以外の女の子と歩いてるって言葉を想像するだけで、泣きたくなる。
「ユラちゃん!何飲む!?」
「あ……ごめん、アタシ電子マネーしか今持ってなくて」
「電子決済も出来るから大丈夫!!」
「じゃなくて、携帯の電源切れちゃって……」
「ウチモバ充あるよ〜!貸してあげる〜!」
「いいの?本当ありがと、助かる。……カルピスで」
「え!飲まないの!?じゃーウチはジントニック〜!ユミはビール?」
アカネがモバイル充電器を持っていた事でアタシの携帯は徐々に回復し、今の充電は30パーセントにまでなった。
ゆっくんからの返信がもう一時間前に来ていて『今何処に居るの!?住所は〜』と書いてあった。
「ごめん、電話してきていい?充電器もそのままで大丈夫?」
「大丈夫大丈夫〜!!でも危ないからあの端でして来て〜!!見えない所本当に危ないからさ!!」
「……ありがと、本当に」
「いいっていいって!なーんかユラちゃんほっとけないよね、アカネ!」
「うん、ほっとけない!訳あり感半端ないもん!」
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