第20話
詳しくはその狂犬についてアタシから話す事は無かったけど、彼女達は沢山の情報や噂を知ってた。
「此処〜!このビルの地下が乱の溜まり場兼クラブ〜!」
「何時来ても此処は薄暗いね〜」
「ユラちゃん大丈夫〜?顔色良くないよ?」
「大丈夫。ありがと」
その狂犬は半年前に突如としてこの街に現れて毎日返り血を浴びて居るのを何人もの人が目撃。
顔を隠すでも無く名を聞かれると普通に答えるらしい。
それでも名を他言するといつ白羽の矢が此方に向くか分からないので、誰も口を割らないらしい。
「あれ?ユミとアカネ?久しぶり〜元気だった〜?」
「元気元気〜!最近二人してバイト三昧で来れなかっただけ〜!」
「あれ?その子は?新顔じゃーん」
「この子はユラちゃん!なんと噂の狂犬の知り合い!」
「え!マジ!?やばいじゃん!!時の人じゃーん!!」
「つか此処に狂犬来るって本当〜?街で噂になってんだけど〜」
その狂犬の隣には何時も違う女が居て、その女の子達が彼を好きになったらすぐ捨てられるらしい。
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