第9話

「それよくホノにも言われる」


「ホノちゃんも可愛い‼ユラちゃんは私の女神様でホノちゃんはパーティの姫だから‼」


「うん、また分かんない単語が出て来た……」


「あ、でね?ユラちゃんって殿方とお付き合いとかしないの?私的には女神様だからどの殿方でも良くは無いよ?総理大臣レベルじゃないと許せないけどね?」


「うーん、お付き合い、というか」


「うん‼何々⁉」


「人を好きな感情ってどんなの?」



彼が居なくなって半年。


あれだけ好きだと思い続けていた彼の声や匂いはもう忘れかけていて、その"好き"という感情さえもよく分からなくなってきている。


このまま彼を追い続けるアタシは自棄になっているのではないのだろうか、と考えなくは無いけど、自分が納得出来るまでは頑張ろうと心に決めている。


だって初恋だよ?初めて好きになれた人だよ?


決着付けるならしっかりと付けたいじゃん?


それに今でも会いたいか?と聞かれれば会いたいと即答出来る。

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