雨中の鳥

空羽はれ

第1話

雨の日の鳥はなんだか楽しそう。

雨の日の誰もいない校庭で、楽しそうにいつもと違うあそびをする。

水面をつっついたり、校庭を走り回ったり、たのしそう。

これを見た僕はなんだか悲しい気分になる。

僕に気づいた鳥たちは、見たことのあるいつもの遊びを始める。


晴れの日の鳥も楽しそう。

空の上を自由に飛び回り、ひとの上を通過していく。だけど

僕はやはり悲しい気分になる。だけど


僕たちは空を飛べない。

鳥たちは人がいる地面を歩かない。


僕は鳥たちが、自分の周りを歩き回ることをねがう。

でも、そうすることができても決してしない。

晴れの日は空で生きるから


人と鳥は交わらない、交わることができても決して交わらない。

人はひと、鳥はとりだから




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雨中の鳥 空羽はれ @harenohi03

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