「死にたい」が「生きたい」に変えられるまで

floud

第1話

また「一日」がはじまった

いつからか思い出せないが起きるたびに思うようになった「死にたい」と

毎日のハードスケジュールのせいで心に限界が来始めたのかもしれない…まあどうせ死なないんだが

俺の朝は普通の人とは違い日が出た瞬間ぐらいから始まる

軽く準備して自転車に乗り第一の目的地に向かう

新聞屋だ

新聞屋に着くといつものおっちゃんが声をかけてくる

「おはようさん。今日も頼むで」

「はい、任せてください」

「今月からまた一件増えたから頼む。これ住所や」

「ここは…確か家が建てられてた場所ですか?」

そういうとおっちゃんは驚いたように

「そうや!よう覚えとんな、やっぱ地頭がいいのお」

「いや、毎日ここ通るので嫌でも覚えますよ」

と軽口を交わした後新聞を配達して戻る

「配達終わりました、じゃあこれで。お疲れ様でした」

お疲れさんとおっちゃんの声を背に学校に向かうのだった

登校は自転車で行っているが実はかなり距離があり片道一時間と少しかかる

電車ならすぐ行けるが節約できる部分は節約して損はない

そうして学校に着く

「今日はこの時間にしては多いな」

なんて言葉をこぼす

そういえば今日から新学年か…

長期休暇の間も学校の部分をバイトに置き換えただけだったから忘れてた

そんなことを思いながらクラス分けの紙を見る

「…3組か」

自分の名前を見つけて教室に向かう

教室に入るが誰もいなかった

「まあ、いてもいなくても変わらないか」

自分の席に向かい座ると机に突っ伏して寝る

(1時間ちょっと寝れるな…)

ギリギリまで誰も起こさないでくれよとそんなことを思いながら意識を手放した


目を覚ます

教室の中は人が集まってうるさくなっていた

(時間は…ギリギリか)

予定通りなんて思っていると

「やっと起きたか、凛斗りんと

後ろから声をかけられ振り返る

「ああ、おはようけん

「ああ、はよ」

「それで何か用か?」

「このクラスに誰がいるかしっかり確認してるか?」

「いや、全く」

そう言うと呆れたように「相変わらずだな」と言われる

「あっちを見ろ」と指を刺してる方向を見ると

「確か…音葉おとはさん?」

「ああ、その通りだ!学校1可愛いと言われている音葉おとはさんだ!」

そんなにテンション上がることなのかと思い視線を向ける

(確かに可愛いとは思うが…)と考えていると

「全員席につけHRを始める」

そう言われると教室内が静かになり全員席に着いた

(担任ガチャはハズレか…)

「全員知ってくれていると思うが改めて自己紹介させてもらおう。私は国島来覇くにしまらいはだ。今年一年間このクラスを担当する。」

クラスメイト達は喜んでいる

(まあ、俺は嫌いってだけだからな)

そうしてHRが終わり始業式が始まった

(やばい、眠たくなってきた…これは…だめだな…)

そうして意識を手放すのだった


おい、起きろ、おい、「凛斗」

「っ!」

名前を呼ばれ飛び起きる

「悪い…堅今はなんの時間だ?」

そう言うと安心したように

「今は先生が書類を忘れたから取りに行ったとこだ」

「そうか…」

(つまり30分も寝てしまってたのか)

そんなことを思っていると

「今日は俺が後ろにいるからいいが明日からは無理だから気をつけろよ」

「席移動するのか?」

目を輝かせながら堅は言う

「今から席替えするんだよ!つまり…音葉さんの近くになれるかも!」

「そうなのか、まあなんでもいいや。起こしてくれてサンキューな」

「ああ、俺の善行ポイント稼ぎになったから礼はいらんぞ!」

(善行ポイントって絶対上手くいかないだろうな)

そんなことを思っていると

「よし、席替えのクジを取ってきた一番から順に引に来い」

「音葉さんの近くになれるように!」

(まあ、堅はいい奴だからな俺も願っとくか)

そうして席替えをした結果

(どうしてこうなった)

今の状況は教室の窓側の端に音葉さんそしてその横に俺でその横に堅

(さっきからめちゃくちゃどけオーラがくる)

堅はさっきからずっとこっちを睨んでくる

「言い忘れていたが今回の席替えが最初で最後だ!一年間仲良くな!」

(早速友情崩壊しそうなんだけど…)

前途多難な2年生としての生活が始まるのだった



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1000字程度のエピローグ書いてたら何故か全部消えたので本文そのまま書きました

貯めたりしてません 色々適当ですがもしよければ次回も読んで見てください

(投稿日未定)ではまた会いましょう バイチャ!

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