青い糸

第12話

《青い糸》


愛してくれたあなたそんなこと知らずに

歪んだ形で愛してしまってごめんね

どこかへ連れてってよ。私を。

関係はもう終わるんだね

そんなことないよ?って言ってた彼は

もういない。

うそつき

そんな君を嫌いになれないのは

なんでなんだろう。


君の腕に抱かれたかった。

どうしても安心したかった。

あなたでしか安心出来ないのかな。

そんなことないって。そう言って欲しかったのに。

誘い文句すらいらなかったのに。

もう。なにもいらないよ。

全て。捨てたい。


あなたの家に行くあの道通るといつも思い出す。

何でかな。あなたの家に行くためだけに作ったカード。もう要らなくなった。

電車と男は次々来るって。そんなにすぐ来ないよ。

絶対来ないよ。あなた以上の人なんて!、、


でも、それでも待とう。

あなたと一緒にこのままで居られたら

綺麗で幸せでよかったのに

なんて思ってしまった。

そんな日々とももうお別れかな。


私に苦味をくれるのはあなただけだった。

その苦味は私の中で

寂しさを埋めるためのモノだけど

その苦味が丁度いいね。

苦味を感じるとあなたを思い出す。


愛は呪い

こんなカタチの愛もある。

私には赤い糸が見えた。

その糸は私が切る。切ったらこの愛と鎖はなくなる。

それでいいんだ。そうじゃなきゃだめなの。

赤い糸がなくても。一緒にいれるよ。


私たちは


『青い糸が見えても一緒にいよう』

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