主人公のピュアな心情に、とても心を打たれ……る作品です。
恋する異性の後ろを歩き、彼女の髪の色、シャンプーの匂いにときめく主人公。
彼女に恋した瞬間。雛祭りの日がきっかけだったと思い返す。
切ない心情。これが恋をするっていうことか、と「ふむふむ」と胸に爽やかなものが流れてくるような全体の八割方。
そして、ラストまで読み終え、「だよねえ~」という気持ちにも。確かに途中の文章に「そこまで行っちゃう!?」という箇所はあったけれども。
ボーダーラインを攻めてくる感じがとても綺麗な作品でした。
つい苦笑が漏れるラスト。それでも100%以上のピュアさを感じられる文章と、色々な意味で心を打たれる一品でした。