第2話 膝の奴隷に腕はなく

最初は、笑っていたら頭を掴まれたように記憶しています。

次の日から少しぼやけて見えました。

2回目とか、3回目とかの細かい所は覚えていないです。

声は覚えています、けど、表情は知りませんでした。

その時の自分の顔は、ちゃんと覚えているような気がします。

得意げな表情だったり、悲しげな表情でしたね。

わたしのせいです、ごめんなさい。

でも、それっきりたのでお幸せに。

すごく頑張っていると感心していました。

剃ってみたり、取れてみたりしてもまだまだキラキラしているように感じました。

でも、わたしは好きじゃないので、腕は伸ばしませんでした。

そして、膝は後ろを向いているんだと思います。

なので、前に進みます。

膝の向くほうが前なので。

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