考え過ぎな掃除好き
@agungun
第1話 掃除屋
自分はいつまでも優秀な人間だと思ってた
「今回のロボット大賞は命波君です!!」
大人も子供も参加できるこの大会は、最近までは色々なロボットがそこらへんにあった。空を飛ぶロボット 喋るロボット 中には自動で料理をしてくれるロボットもいた。僕も色々なロボットを出し抜けるようなロボットを考えて、作って、いろんな人に見せたかった。
やっと出来たと思ったら世界中で異能という存在が芽生えた。火や水を出したり、洗脳したり、肉体が変わったり、異能は人によって違った。
その間に僕は何度も大会を優勝した。みんなは異能に夢中だ。僕も異能に夢中になりたかったけれど、自慢できるほど大した代物ではなかった。そこから何もしないままずっと考えてるだけ、5年後には人類は異能に頼りっきりだった。
そんな中僕は、いや俺は掃除屋をしていた。16歳になっても高校には行けなかった。親はいないし施設も抜け出してきた。今は掃除屋でもして、金を稼ぐしかなかった。掃除は好きだしロボットを作っていたおかげで人一倍考える力は強かった、さらに自分の手には小型AIロボットがいる。これのおかげで掃除が捗るしそこそこお金は稼げたしご近所の評判も良かった。
いつもと変わらない日今日はなんとなく嫌な気がした
「金を出せ!」
いつか来ると思ってた。異能が世界に芽生えた時から犯罪が増えそうな気がした。
だが、なんとなくわかるこいつの行動が
(右手を隠しているあたりから何かを出す気だろう。光と熱を感じる)
つまりこいつは火を出す異能ということだ。典型的な異能だな。
強盗が右手を出した瞬間、強盗の脇腹が赤くなっていた
「ロボットの攻撃の方が速いに決まっているのに…」
いつの間にか強盗は倒れていた。
「さっさと110番しないと…」
その時、入口に男が立っていた
「あっ申し訳ございません、実は」
「これ、君がやったのか?」
「え?」
「君がやったのか?」
「はい」
その言葉の圧に促されてはいと言うしかなかった
「なるほど、相打ち覚悟で脇腹か、しかも…」
その男は何やらつぶやいてるようだった
「すみませんちょっと警察に通報するので、」
「心配無用」
「え?」
「自分はこういうものでな」
そういった後警察手帳に見えた何かが写っていた
「この近くの警察だ」
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