第20話

「…怯える…?」

「人間の身体も電気を放っている。『感情』は結局、生体電気の流れだからな」

馬鹿馬鹿しい。石コロと人間の区別もつかないのかしら。そう思った時、男は苦笑した。

「…今、馬鹿馬鹿しい、って思っただろ?」

本音を言い当てられて、私はドキッとした。

「星核が君の感情を教えてくれたんだ」

「…からかうのはやめて下さい」

私が食堂を出ようとすると、突然、男は私の前に回り込んだ。私は恐怖で身をすくめた。

男が私の顔を覗き込む。鋭い眼が間近に迫る。荒い呼吸音。怖い。

「どうして未知の物体をただの石だと断定できる?星核は感情を持っている。俺はそれを証明してみせる。君は天才少女かも知れないが、せいぜい君の常識の中で安全に生きていけばいいさ」

男は食堂を出て行った。私はその場にへたり込んだ。

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