第7話
父は数年前に、とある隕石について優れた研究を行い、学界を騒然とさせたことがある。進歩的な分析方法等を開発し、それは現在でも通称『一瀬方式』と呼ばれているほどだ。しかし、それほど優れた研究をしていながらも、父を慕って来る学生や研究者は乏しい。それは、父の性格…石を見始めると他の物が目に入らなくなるとか、ハッタリでもいいから定期的に論文を出すとかいう要領の良さが無いとかいうところに、多く起因しているのだろう。
案の定、父は目の前にいる男の存在を忘れているようだ。青い隕石にルーペを当てて夢中になっている。私は見かねて、咳払いをした。
「…おっと…済まなかったな、夢幻君。それをどこで?」
「南半球にある××島という小さな島です。先日、一人旅の途中で立ち寄ったのですが」
「××島?観光地でもない島だが、なぜそんなところに?」
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