第5話

「ええー?あの人?パス!髪は白いし、いッつも血まみれの白衣着てるし、怖いよ!」

「うん。それに貧乏っぽいしぃ~」

「ブランド不明のシルバーフレーム…明らかに安売り店の見切り処分品…」

「こないだなんか、どう見ても廃車置き場から拾ってきたようなスズキアルトに乗ってたぜ」

「へぇ~車の運転するの?いつも病院の備品のママチャリ乗ってるじゃんねぇ」

「それにさ、夢幻先生ってロリコンらしいぞ?小学生と手を繋いで歩いてたって!」

「いやー!キモいー!」

賑やかに騒ぐ友人達を眺めながら、私はこっそり溜息をつきました。


(…女って…怖いわ…)

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