3 仁義なきチケット争奪戦
① 球場別チケット販売方法まとめ
第15話
このマニュアルは、野球観戦の楽しさをお伝えすべく、「スタジアムに行こう!」をスローガンに掲げているわけなのですが、ここ数年、それを阻む「ある障壁」が立ち塞がっているわけです。
すなわち、
カープ戦のチケットが取れないいいい!
ほんま、これ、実に困った問題なんです。
せっかく「じゃあスタジアムに行ってみようかな♪」って、貴女がその気になってくれたとしても、そのスタジアムに入れないんじゃ意味がないじゃないですか!
もはや大袈裟でもなんでもなく、アイドルコンサート並みにチケットが取れないんです。本当に困っています。
そこで、一言。
転売・ダメ・絶対。
チケットが取れないからって、転売ヤーから買ったら絶対にダメですよ!
買うとますます転売に回されるチケットが増えちゃう…。まともな値段で野球を楽しめなくなっちゃう…。
本年の6月14日からは「チケット高額転売規制法」が施行されるということで、多少は効果があるといいなぁ…。
6~7年前ぐらいまでは、こんなんじゃなかったんです。
お盆やGWだって、早めにチケットを予約すれば、あるいはファンクラブの先行販売を利用すれば、普通にチケットを確保できてたんです。
やっぱ、カープが強くなって、Aクラスに入るようになってからですね。だんだん取りづらくなってきました。
そして2015年の黒田&新井の復帰、2016年の優勝などを経て、本当に入手困難な状況に陥ってきました。なんとかならんか。本当にもう…、
転売・ダメ・絶対!!!
いや、20年前~10年前ぐらいは、チケット大量に余ってましたからね?
そう、カープの暗黒期。万年5位のお荷物集団、と揶揄されていたあの頃の、古ぼけた広島市民球場。
日曜日に「暇じゃけぇカープ観に行くか」と思いついてフラッと行っても、当日券売り場で余裕で買えてた。外野席なんてスカスカだった。だって弱かったんだもん。
余談ですが、電気グルーヴ×スチャダラパーが2005年に発表した『聖☆おじさん』という歌があります。
(※某コミックスのタイトルの元ネタとなった曲です。)
その歌い出しの歌詞に――さすがに歌詞をそのまま書くのは著作権的にアレなので要約すると――、“ビンゴの景品で10月のヤクルト対カープのデイゲームのペアチケットが当たったんだけど、誘っても誰も来てくれない”という感じの内容がありまして。
これはもう、2005年の野球ファン視線からすると、あー、そうだよね、うんうん分かる分かる、という歌詞なのです。
2005年のスワローズは4位、カープは…最下位。
つまり、シーズン最終盤の10月、もはや優勝争いには加われないチーム同士の、いわゆる“消化試合”という、ただ決められた試合数をこなすだけの試合。
いや、それぞれの選手にとっては個人成績という目標があるわけですが、ファンにとってはもはや盛り上がる要素のない試合で、そりゃチケットも売れないし、ビンゴの景品でばらまかれたところで、一般の人にはわざわざ休日のスケジュールを明けてまで見たいものでもない、という、この絶妙な歌詞よ。間違いなくピエール瀧さんだろうなぁ、これ書いたの。
その頃の切ない状況を考えたらね、ずいぶん時代は変わったなぁと思います。今じゃ10月ヤクルト×カープ戦のチケットなんて、ビンゴの景品になんか絶対になりゃしませんもの。
まぁ、昔を懐かしむのはこのへんにしておいて、では、2019年現在、チケットの取り方はどうなっているのか、整理しておきましょう!
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