11th てのひらプリズム


スマホの画面に浮かぶ君

光と影のフィルター越し

僕だけのものみたいに

そう思ってたんだ


リプライの波に揺れる言葉

流れる想い すれ違う声

触れられない距離にいるのに

なぜこんなに近く感じるの?


スクロールするたび違う表情

誰もが君を映し出してる

それぞれの視線の中で

どんな君が「本当」なの?


誰かの願う「理想の君」と

僕が見つめる「今の君」

交差する光の中で

一瞬だけ重なった


僕の手の中のホログラム

見るたび変わる色と影

どんなに手を伸ばしても

触れた瞬間にすり抜ける


輝きの形はひとつじゃない

それでも消えない温度

変わり続ける君をずっと

追いかけていたいんだ


再生ボタンで蘇る君

昨日の笑顔は変わらないのに

画面の向こうの時間は

僕の知らない未来になってる


光の中で君が笑う

その姿は誰のもの?

僕だけの君はいなくても

この想いは変わらない


無限に続くストリームの波

揺れ動く誰かの気持ち

すべてを受け止めながら

君は明日へ向かってく


僕の手の中のホログラム

消えそうで消えない光

どこにいても どんな君でも

ずっと見ていたいんだ


僕が選んだこの景色が

君を映し出してくれるなら

変わり続けることもきっと

君らしさのひとつだから


眩しすぎて 目を閉じても

心の奥で響いてる

スクリーンの向こうの君に

まだ手を伸ばしたくなる


僕の手の中のホログラム

形を変えて輝く君

画面越しの光の粒が

僕の世界を照らしてる


どこにいても どんな君でも

変わり続けるとしても

その先でまた出会えるなら

僕は今日も見つめてる


スマホの画面に浮かぶ君

光と影のフィルター越し

僕だけのものじゃなくても

君はずっとここにいる


キラキラと輝きながら

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