第15話

「ぐっ…ぐはあぁぁあ!」

みっちゃんが鼻血を噴いて悶絶した。…ナニを想像したんだか…若いわねぇ…。

「イヤそれがさ、キューゾー。繭ってば案外ボンッキュッボンでさぁ…予想外にイイ写真撮れたのよ。ほら」

阿鬼ちゃんは嬉しそうに、サンプル用のポラロイド写真をちらちらとかざした。

「うあああ!見るな、誰も見るなああ!」

みっちゃんが阿鬼ちゃんに飛びかかり、そのポラロイドを奪い取ろうとした。

「…あー、やかましい…」

阿鬼ちゃんの肘が、みっちゃんの鼻柱に炸裂し…嗚呼、哀れなるかな、みっちゃんは再び床に崩れ落ちましたとさ…アーメン。

「わぁ…ほんと綺麗ねぇ…繭ちゃん♪」

ポラロイドを覗きこみ、私は溜息をついた。

「……えへ♪」

まんざらでもない様子の繭ちゃん。妙な道に進ませちゃったかしら?

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