第3話
「そない言うてもな~、たかが猫のヒゲやんか。うっちゃん、興奮しすぎやで」
「たッ…『たかが』だとぉ?貴様、猫にとってヒゲがどんなに重要なものか判らんのか!ヒゲは猫にとってレーダーなんだぞ!空間認識能力を司る重要な感覚器官なんだぞ!狭い所に入ろうとするとぶつかっちゃうんだぞ!高い所から落ちても『にゃんぱらり』ができなくなっちゃうんだぞぉ…ッ!」
鬱摘君は涙を浮かべながらまくしたてた。
「にゃんぱらり~って何やの~?」
「キャット空中三回転だ。知らんのか」
「知ら~ん」
妙に古いネタを知ってるわね、鬱摘君…。
「ともかく、俺は断じて俺様のカナちゃんに危害を加えた犯人を許さん…フ…フフフフ…復讐…してやる…」
「うっちゃん、黒いオーラ出てんで~」
やれやれ、この様子じゃ、原稿はまだ出来ないわね…。
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