恋する乙女なんかじゃない
🌺レ\±レよз🌺💖✨
高2編
第1話
「ねえ聞いて!前のテストで過去最低点取っちゃったぁ〜……」
「うわ、美加の最低点とかヤバそう。流石に二桁は超えた、よね……?」
女子力高め高身長女子であたしの親友Aの、
「……2点。そんな目で見ないでよ!」
「ちょっと福田!見てこれwww」
えみちゃんがあたしのテストを取って大声で親友Bの
「えみちゃんひっどー!!」
取り返そうとするあたしを、えみちゃんは高身長でかわして福田に見せる。
「何?どしたん?」
「美加の点数ヤバくない?逆に天才だよね」
「え、死ぬwww私でも取れないわ」
「だ、だって今回ノー勉だったし〜!あたしマジでやったら出したら天才ですけど〜?」
二人が疑い深い目で見てくる。
「だってあたし地理だったら最高点70点超えたことあるし!数学が苦手なだけ!ほらこーやってネタになるでしょ!?」
「ま、2点でも次があるから」
「てかフツーに最高点70はすごくない?」
「福田ぁ〜!えみちゃぁ〜ん!マジ天使♡」
「地味に声可愛くするのやめろwwwてか浩人見てるよ」
えみちゃんに肩を叩かれる。
嘘でしょ。うん、絶対嘘だよね??
完全に終わった。
片思いの
あたしの絶賛片思い中の相手であり自慢の男友達、倉木浩人は一見アホそうに見えるが、実は成績が良く爽やかイケメンで、明るくていい意味でアホで、いいヤツで、いい香りで、スタイルが良い。とりまとにかくルックスがちょー神だ。
そんな浩人が、笑いを堪えながらこっちを見ている。
いたたまれない。
「ちょ、浩人ぉ!笑ってるんだったら勉強教えてよ!!」
「いやごめんwww3人のやり取りがなんかウケてさ。勉強?いいよ、いつ空いてそう?」
あたしは二人の方を見る。
「あ、えみ前髪直してこよ〜」
「私もトイレ行ってくる」
えみちゃんと福田が揶揄うようにニヤニヤしながら出て行く。
ぶっちゃけ今は空気を読まないで欲しいと思いながら、あたしは浩人の問いかけに答える。
「マジで教えてくれんの?!ありがと!!とりま家に帰ってからメール送るでいい?」
「OK。俺はだいたい日曜はヒマ」
「あたしも多分日曜日は大丈夫だと思う!」
「もう2点は取んないよーにな?」
浩人は揶揄うように付け加える。
「もう取んないよ!」
あたしは思わず浩人を睨む。
そこには揶揄われたことに対する直接的な感情よりも、もどかしさが勝っていた。
正直、浩人と話していると胸が苦しくなる。
あたしには、高1の夏から浩人に対してただの中学の頃からの男友達に対するものではない特別な感情が芽生え始めていた。
でも、浩人にとってのあたしは、ただの中学が同じだった仲のいい女友達というポジションでしかないことはずっと気づいてた。
これはあたしの "片思い" でしかないんだ。
「ちょ、バカ〜!睨んだらダメだって!!」
「ちょ、小村おま、聞こえるって」
廊下から2人の声が聞こえる。
「えっと!てことでじゃあ!!来週の日曜日で大丈夫?」
「ああ、その日か。俺はいいよ。丁度合わせたいヤツいんだけど3人でいい?」
「その人が大丈夫ならあたしはいーよ!じゃあ日曜日よろしくね♪」
「じゃ、決まりだな」
話が終わると、2人がわざとらしく教室に入ってくる。
「トイレめっちゃ混んでたね」
「ね。前髪静電気ひどくて直すの大変だったなー」
「おかえり。あのさぁ、2人とも絶対盗み聞きしてたよね?」
「いや、今帰ってきたところだけどなー」
「ね、そーだよ。マジで」
あたしが軽く2人を問いただすと、2人はとぼけて見せる。
相変わらず嘘が下手だと思いながらあたしは圧をかける。
「はい、嘘確定!声聞こえてきたよ」
「美加、日曜日がんばれ!」
「水野のために祈っとくわ」
「ありがと♡」
「たまに出すちょっと可愛い声やめろ」
福田にツッコミを入れられる。
でも、2人はいつも陰で根回ししてくれてるし、ホントに感謝だ。
浩人の言っていた "会って欲しい人" というのがすごく心に残るが、とりま今は気にしても仕方ないので、気にしないことにする。
日曜日が楽しみだ。
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読んでくれてありがとうございます💖
勝手に休載に入ってから何も完結させずに新作書きました笑🙄
やり取りや親友2人はリアルのいつメンを元にしてます😎💞💗💖
あと数学2点はあたしがリアルに取りました😭
あたしは女子校だからリアルの男子がどんな性格なのかわからないんですけど違和感なくかけてたら嬉しいです!
これからもよろしくお願いします😋
by 七々扇茅江
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