True love ~出会いは唐突に〜
わさー★
第1話 菅谷 悠
{ねえ、私のことどう思ってるの?}
知らないよ…
{悠、しっかり返事してあげなよお〜、せっかく唯が気持ち伝えてんだからさあ〜}
俺だってわからないんだ…
本当は好きなのかもしれないけど、俺は…
★ ★
けたたましいアラーム音で俺は目が覚めた。髪はいつものようにボサボサで頭の中に小鳥でも飼えそうなほどだ。
「てか、やっべ!もうこんな時間じゃね〜か!」スマホの時間はもうすでに7時を回っていた。今日は高校初日。それなのに初日から遅刻しそうになり、悠は慌てた。
慌てて階段を降りると、もうすでに朝ご飯が出来上がっていた。
俺は慌てて制服に着替えて、席につく。妹の空奈は中学2年で俺とは3歳差である。
「今日もナイスヘア〜」空奈は、いつものように俺にむかって言った。
こいつはいつもこうなのだ。俺の寝癖を馬鹿にする。
「お前もな」俺は、空奈の口調を真似て、俺ほどではないがはねている空奈の髪をいじった。兄妹だから、似ているのかもしれない。
「ほら、二人とも、馬鹿なことやってないで早く朝ご飯食べちゃいなさい。」と、母
その母の声でふと時計を見ると、7時30分になっていた。
「やべ、もう俺行くわ」と、俺はあわてて玄関に急ぐ。この際、朝ご飯を食べている時間はない。俺は心のなかで空奈を恨んだ。
「いってきます!」俺は勢いよくドアを開ける。
今日は4月1日、快晴だ。俺は子供の頃から一番好きな季節は何だと聞かれたら必ず春と答えている。自分の誕生日があるというのも理由の一つだが、何と言っても俺はあの暖かくてふわふわしていて、これから新しいことが始まっていくんだろうなと思わせてくれる{春の匂い}と言われるものが好きだ。
そんなことを考えながら自転車を漕ぎ始めようとしたときに、スマホの通知が鳴った
智からだった。智は俺の幼稚園からの友達で、食に関しては学校中の誰よりも知っている自信があるやつだった。
メールを見ると、{今日は初日だから、一緒に行かないか?}というものだった。
俺は即座にOKをし、スマホをしまおうとしたとき、ふっと風が吹いた。
甘い香りがして、ふと振り返るとそこには誰もいなかった。そこにあったのは咲き始めの桜の木だった。
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