患い

今より若かりし頃の自分を

今の自分が目撃したら

何を思っただろう


洗濯のしすぎで縒れた制服

寝癖がついたままの頭

眠そうな薄目は何処か遠くを見る


冴えない青年は今も冴えないままで

あの頃の友に無視されながらも

それでも誰かと行きていくことを

否定できないでいる


校舎が新しくなって

くすんだ青春すらも

一緒に取り壊されてしまったような

井戸に一人放り込まれたような

暗闇で誰かを待っているような気持ちだ

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