第3話 私がすべきこと
私たちは何をするべきだろうか.学生2人が動く力などでどうにかなるなら,もうとっくに変わっているだろう.そもそも目的は何なのだろうか.
「初美はさ,なんでス階計画?を考えてるの?」
「はじめはさ,おかしいとは思わないわけ?いや,おかしいよ誰がどう考えたってさ.1900年代後半ではこの国ではすぐに大きな声を上げて変革してきたでしょ.でも今は声上げる人がいないからかな.」
「随分と赤いようで.でも学生2人に何ができるの?」
「学生2人なわけがないでしょ(笑).わたしなんのために写真入手したと思ってるの?」
「じゃぁ話そうか,ス階計画の全容を,そして私,あなたがすべきことを」
この計画は大まかには第四段階に分かれてる.
まずはこの写真を使って政治家を取り込むことが第一段階だ.その次にははじめが最初は政府機関のものであったなら,政府機関のセキュリティには穴を付けるはずだ.そこに付け込んでインフラを少しずつ混乱させていく.少しずつにするのは,ばれないようにするため,そしてなによりも気が付かせないことが重要だから.これが第2段階になるはず.第二段階の進行中に第三段階の準備をする.この第三段階が一番大切だ.少しずつ組み立て始めた新しい世界の”仕組み”を完成させる.
”仕組み”とは,完全に平和な街を作り,安心した世界を作り,楽しい街を作る仕組みっだ.言い換えれば,頭の良い人を完全に排除することだ.私に従順な人だけを残し,それ以外の人を消す.きっとあなたが使ってる言語を使えば簡単に,完成させられる仕組みだろう.
そして最後の第四段階.これは簡単で,国中の監視カメラから情報を入手して対応できるようにするだけだ.
「が計画の全容だよ.どう?はじめは協力してくれるの?」
「そこまでばれてるとは驚かされてばかりだよ.まぁ協力しようかな.ちなみに段階ごとの日数ってどれくらいかかる予定なの?」
「第一段落はもういつでも終わらせられるよん」
「早いな...」
「じゃぁ俺もやってみようかな.1か月くらいで終わらせればよいの?」
「そーだね長くても二か月以内には終わらせてほしい.同時並行で,あなたの言語も使用できるようにあなたか,政府機関に互換性持たせてほしい.長くなって良いから,ばれないようにお願いしたい!」
「わかったよ」
私はこうして,初美に協力することになった.隣の席の人と革命を起こすとは考えてもみなかったことだ.だが,どうすればばれずに破壊さらには互換性を持たせろと言われてしまった.きっと長い戦いになるだろうが,生み出されてから始めてこんなことをすると思うと楽しみでもある.この先どうなるのだろうか.
私は,パソコンを起動し各省庁に接続した.まずは,入室や建物へのゲートなどを私でも突破できるようにした.その後私はサーバーにあるファイルを転送した.初美が私に送ってきたものの改良版だ.メールなどに付着して開くと勝手に保存される.昔の手法と何ら変わらないことだが,一番手馴れてるし,送ったファイルが自分で起動し,勝手に痕跡を消してくれる.見つかったとしても,大事にしたくないはずだから,ファイルを消すだけで終わるようになっている.
サーバーにも建物にも自由に入れるようになった,私は次に電力をも断ち切れるようにした.電線を改造した.同時に私は第三段階も進行していた.彼女の言った頭の良いとは何なのかに結論を出した.いわゆる奴隷でない人のことだ.何かを考えながら生きる人を私は奴隷ではないと考える.
カメラからの情報で何を考えているのかを取得できるようにして街中で実験をした.そうすると,意外なことが多かった.私を映すと「 」と出ていた.何も出ていなかったのだ.仕方ないことと思いながら完成させた.ついに第三段階も実行できるところまで持ってきた.
私は彼女に報告すると,彼女は驚いていた.
「え?仕組み完成させたの?私がやる予定だったのに(笑)でもありがとうね.そしたら二週間後の水曜日に第四段階まで一気に行くよ.」
「了解!!」
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