第2話
私は椅子から立ち上がったわ。思わず大声が出てしまった。
「ヨッチン。あなた、私を誰か他の女の子と間違えてるでしょ。ここは私と先週来たお店よ!」
そして、私は駆け出して・・お店を飛び出してしまったのよ。
私はあてもなく歩いたの。涙がとめどなく
気がつくと、カップヌードルミュージアム が眼の前にあった。もう閉まっている。ミュージアムの赤茶色の壁にもたれて、私はまた泣いたの。
すると、「
ヨッチンだ。
涙に濡れた私の眼に、ヨッチンが走って来るのが見えた。私の前に来ると、ハアハアと荒い息を吐いている。
ヨッチンなんて大嫌い。もう顔も見たくない。
そう思ったけど・・私の足は動かなかったのよ。
「ごめんよ。
ヨッチンの声がした。その声を聞いた途端、私の中の何かが崩れてしまった。私はヨッチンの胸に顔をうずめて泣いたの。
「ヨッチンのバカ!」
ヨッチンがもう一度言った。
「ごめんよ。
ショック? 当たり前でしょ。好きな人に好きな人がいたなんて・・
「先週の土曜日に
えっ、何を言ってるの?
私は今のヨッチンでいいのよ。
ヨッチンに私の心の声が聞こえたみたい。
「今までの僕ではダメなんだよ。もっと、自分に勇気を持って行動して・・
ヨッチン、何が言いたいの?
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます