巨骸山脈
@n_tsutamoto
プロローグ
0. 光と影
この世界は、巨骸(きょがい)でできている。
僕たちが暮らす町の道も、家の壁も、夜を照らす灯りも、すべてが遠い彼方に横たわる巨骸から削り取られ、形を変えたものだ。
向こうに見える富裕街では、壁も道も服も、汚れたり壊れたりしないらしい。
人が通れば床が柔らかく沈み、壁はまるで生き物のように形を変えるのだと、街で誰かが話していた。
この町からは見えないどこか遠くに、そびえ、眠るように横たわる巨骸が、僕たちの暮らしを形づくっている。
見上げれば空を覆い、近づけば軋み、触れれば脈打つ。
もしそれが本当なら、いつかこの目で見てみたいと思う。
僕たちに恵みをもたらし、僕たちの身体を蝕む、神のような悪魔に。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます