桜咲く頃、君の隣で本を読む

　主人公、桐谷葵の高校生活はある桜が満開の日から始まった。
大の本好きの葵はさっそく新しく通う学校の図書室へ視察へ向かう。一番のお気に入りは恋愛小説。現実的にあり得ない、ドキドキ展開を好む葵は、今日から住処となる図書室に恋愛小説を望みながら足を踏み入れた。好みに個人差のある本の匂い。少し歴史を感じさせる床、壁。朝の日差しに、窓から見える満開の桜。
そんな完璧な図書室に、一番乗りだと思った葵はすでに他の生徒がいることに気付く。
その時ばかりは本に目が取られる葵だったが、後日その1人に現実的にあり得ないほどドキドキさせられることをまだ知らない。
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恋愛小説好きが主人公の恋愛小説。
古典的、典型的な王道恋愛話を求めている方にぜひ読んでいただきたい。