世界が違くても一緒にいる
私はまばたきする間もなくナナからの攻撃を受けていた。止まった瞬間には死ぬかもしれない。このままでは勝てるはずがない。私は魔王からもらった一つのスキルを使った。
「回復・身体強化、疲労回復」
回復スキルには大きく2つがある。一つはスキルを使ったときの疲労を減らす。もう一つは身体能力を上げる。本当なら身体強化させるのがベストだが、
あの町の人々はそのスキルを持っていなかった。
私はいきなり高速で動くことが出来た。
「逃げてばかりいないで戦え!」
「ナナのことは信用していた。けど今は違う。力ずくでも倒す。」
「この私に勝てるものはいない。いけサンダー」
「反射」
反射は魔王から貰った2つ目のスキルである。効果はそのスキルを持っている場合ダメージを受けず相手に反射される。つまり多くのスキルを持っている梅にとってナナからのスキルはほぼ効かない。
「なるほど、ならこれならどうだ」
ナナは剣を持って突撃してきた。
「固定」
固定は魔王からもらった最終スキル。効果は相手の動きを5秒間止める。もちろんデメリットもありこれを使ったものはしばらくスキルを使えない。つまりすべてが5秒で決まる。
私にとって固定されたものを倒せないわけが無い。
身体強化による身体能力向上、疲労回復による実質的なスキルの使い放題、多彩なスキル
「ナナ、今までありがとう」
「何を言っている、オラを倒すことは出来ない。」
「サンダー、火炎、剣技、ワープ」
私は一瞬でナナの後ろにいき剣に雷と炎をまとわせた。
「雷鳴火炎斬り」
私はナナを一刀両断した。
「私がここで負けていたら更に犠牲が出ていた。知らない人だとしても、私たちはどこかで繋がっている。」
「ふざけるなー!」
ナナは灰になった。
「疲れたな。一気にスキルを使いすぎた。」
私は眠ってしまった。
「ありがとう、ありがとう。」
私が起きると、多くの人が歓声を挙げていた。
〜10年後〜
私は、医者になっていた。
あの後、私のスキルが消えることは無かった。そのおかげで私は、多くの人の命を救うことが出来た。
今思えばすべてあのゲートから始まっていた。何もかもつまらなかった人生だったのに今では、人を助けたときに感謝されてそれに喜びを感じてる。だからこそ人を助けるのが好きだ。今日は同級生と学校に寄った。あの時のトイレにはゲートがあるのだろうか?私が立ち寄ると、あの時のゲートは無かった。わたしは「ありがとう」と伝えその場をさった。
異世界で見つけたこと @tawo
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