第55話

変な汗がジワジワ煮詰まってきて白目むきそうになった時、穏やかな声が俺を包み込んだ。




「譲には凄く救われてるの」





優しく耳に残る言葉。




俺達は単純に関係や言葉で繋がってるだけじゃないんだと思った。




それが良い事なのか、悪い事なのかは分からない。

けど、それが俺達にとって一番自然な形のような気がした。




下がりきった目尻は暫く戻せなくて。

この日の俺はすっげー幸福感に包まれて眠りについた。





兄ちゃんの想いと、渚の想い。


二つともが深い愛情に包まれていて。

そんな奇跡を目にした俺は早く二人が一緒に暮らせる日がくればいいと純粋に願った。

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