第4話

前より二人の距離が近づいた。

分かりやすく言ってしまえばそれに尽きる。



譲の仕事や私の授業がない時は何となく一緒にいて、たまには馴染みの店に顔出したりもしたけど、確実に夜の街から遠ざかる日々。



そんな毎日が新鮮だった。


雨の中、傘をささずに歩いて生きてると感じて、沈み行く夕日を見て一日の終わりを思う。

私の知っている時間の流れる速度とは明らかに違う。

当たり前の景色を綺麗だと感じられる毎日。


確かに私は幸せだった。





平凡な幸せがそこにあればそれで良かったのに。

充分満たされていたのに。

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