田舎の駅の風景

@kananoshi

第1話 田舎に住んでいます

田舎に住んでいるとどうも「移動」というものに辟易することがある。

そもそもそんな田舎に好んで住んでいる自分の責任ではあるのだが。

こと通勤に関しては毎日早朝に起き、駅に向かい、列車に揺られる毎日が億劫でならない。

車の免許は勿論のこと自家用車だって小さいながら持っているものの、私の勤める会社では公共交通機関であれば交通費が全額補助されるということでしがないサラリーマンの私は甘んじて受け入れている状況である。


列車に揺られると言うといかにも牧歌的ではあるが、ただただ電車ではなくディーゼル車というだけである。

田舎故に少ない本数に少なからぬ人数が乗り込むため、決して快適なものではない。


それでも私は、どうしてもこの田舎を出る気にはならない。

休日に限られるものの、やはりこの長閑で、温かく、けれどもどこか排他的な空気感がたまらなく好きなのだ。


失礼。話が逸れてしまった。

これは私が、そんな億劫な「移動」中に体験した、少し不思議な話。

最寄り駅から会社までの、十数個の駅で見聞きした話を残していこうと思う。

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