スヤサキ君って実は…

みえないちから

第一部 月と太陽

プロローグ 《プロローグ 白黒猫の秘密》

”それ”は彼女の頭からスルリと滑り落ちた。


”それ”はファサっと床に落ちた。


そしてシュルリと”それも”床に落ちた。


床に落ちた”それら”に手を伸ばしたまま固まった彼女は、やがてぷるぷる震えだした。


俺は彼女が心配になり、彼女の顔を覗き込んだ…………あれ?


どうして俺は、他人の見てはいけない場面にタイミング悪く出くわすのだろうか?


人は誰でも他人には知られたくない「隠し事」がある。俺にもある。


そして、彼女って実は…








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