哲学的な要素が含まれた冒険活劇です。本作の魅力は、独特の世界観と王道なジュブナイルの要素が絶妙なバランスで掛け合わさっているところに尽きます。この世界観の根幹を成すのは「記憶とは」、「自己という存在とは」といった哲学的で、一見難解なテーマです。しかし世界観の濃密さに反して主人公たち少年少女のドラマは非常に軽快で読みやすく、作者様のバランス感覚に驚かされます。王道の少年マンガ的なストーリーと濃密な世界観が掛け合わさり、目が離せない展開が生まれている一作です!