繊細かつ豊富な心理が読んでいて楽しい


『下駄箱を開けたらラブレターが入っていた』

 このたった一行で終わってしまう行動が、第一話の九割の内容です。

 いや凄い。
 この僅かな行動に対して、繊細かつ破天荒な主人公の心理が面白おかしく、たっぷりと描かれてあります。

 ボキャブラリーに富んだ例えが、読んでいて楽しい気分にさせてくれました。


 現在公開されてある五話までなのですが、段々雲行きが怪しくなっていく展開が面白く、読み進めながら、もしやこの話の展開は……と勝手に予想して楽しんでいる自分がいました。

 しかし、読み終えた後ふとタグを見ると、究極のネタバレが!!!!

 初めて読む方は、絶対にタグを見ずに読むことを強く奨めます。