葛城烈は、源蔵から託された猟銃を手に、椎葉村へと向かった。椎葉村は、深い山々に囲まれた秘境の地であり、外部からの侵入を阻む自然の要塞となっていた。

「…この村に、組織のアジトがあるのか。」

　葛城は、村の入り口に立ち、周囲を見渡した。村は、静寂に包まれており、人の気配はほとんど感じられなかった。

　葛城は、慎重に村の中へと足を踏み入れた。彼は、村の住人に話を聞きながら、組織のアジトを探した。しかし、村人は、皆、口を閉ざし、何も語ろうとしなかった。

「…何かを隠しているのか。」

　葛城は、村人の態度に不審を抱き、独自に調査を進めることにした。彼は、村の古い言い伝えや伝承を調べ、組織のアジトの手がかりを探した。

　その過程で、葛城は、村に伝わる古い伝承の中に、組織のシンボルマークと酷似した紋様を発見した。その紋様は、村の奥深くにある禁足地に封印されているという。

「…禁足地か」

　葛城は、禁足地へと向かうことを決意した。彼は、村人に気づかれないよう、夜陰に乗じて禁足地へと侵入した。

　禁足地は、鬱蒼とした森の中にあり、昼間でも薄暗く、不気味な雰囲気が漂っていた。葛城は、慎重に森の中を進み、やがて、巨大な岩でできた洞窟を発見した。

　洞窟の入り口には、村の伝承に出てくる紋様が刻まれていた。葛城は、洞窟の中へと足を踏み入れた。

　洞窟の中は、複雑な構造になっており、迷路のようだった。葛城は、地図を頼りに、奥へと進んでいった。

　やがて、葛城は、洞窟の最深部にある広間にたどり着いた。広間の中央には、巨大な機械が設置されており、その周りには、組織のメンバーたちが集まっていた。

「…やはり、ここがアジトか」

　葛城は、広間に潜入し、組織の動きを観察した。彼らは、機械を使って、何か実験を行っているようだった。

　葛城は、組織の実験を阻止するため、行動を開始した。彼は、広間に設置された監視カメラを破壊し、組織のメンバーたちに気づかれないよう、機械へと近づいた。

　しかし、その時、葛城の背後から、銃声が響いた。

「…！」

　葛城は、咄嗟に身をかわし、銃声の方向を見た。そこには、組織のリーダーが、銃を構えて立っていた。

「…葛城烈、よくぞここまで辿り着いた。だが、貴様の冒険も、ここまでだ」

　組織のリーダーは、そう言い残すと、葛城に銃口を向けた。

　葛城は、組織のリーダーとの戦いを覚悟した。彼は、源蔵から託された猟銃を手に、リーダーに立ち向かった。

　銃声が洞窟内に響き渡り、激しい戦いが始まった。