家族と愛情

@futoukou

第1話

最近思うんだよ。どれだけ親に酷いことされたって言っても結局は血が繋がってる世界でたった一つの家族なんだよね。辛かった思い出は数え切れないほどあるけど、それらの思い出が家族に愛されて、一緒に笑ってた思い出を上回ってくれないから決めきれない。どんなにいきがってこんな家出てってやるとか、縁切ってやるとか、お前らのしてきたことは一生忘れないからとか、憎悪や怒りが渦巻く分厚い雲から感情の雨を降らせ、染み込んだ水滴の重みで地面に手を着くことがあっても、温かいご飯を作ってくれ何気ない会話を交わし最後には今日も一日お疲れ様、ありがとうと言って眠りにつく日々の幸せさに気づけた時にそれらが先が見えない雨続きの日々に光を刺し、虹をかける。所詮マイナスな感情なんて梅雨と同じで一時的なものに過ぎない。いつかは必ず終わりが来るのだ。憎しみより愛情を注ぎ、軽蔑より許しを与え、ごめんなさいよりありがとうを言える人になろう。でも誰しもが最初からそんなことを簡単に思えるほど広い心の持ち主では無い。ただ単に広い心を持って生きろというのは漠然としすぎてるし、何となく無責任な気がするから、今持っている自分の心のスペースで出来るくらいの愛情表現を気が向いた時にでもしてみるって言う方が気が楽に生きれると思う。自分が今持っている大きさの器にありったけの温かさを詰め込んで、溢れ出た分を他人にあげることで人の心って強く大きくなっていくんだと思う。お父さんが口癖のように言ってた「たった4人だけの家族なんだから」の言葉の重さが歳を重ねる毎に重みを増していく。そうだよな。どんな事があっても私たちが血が繋がってる唯一無二の家族なんだって事だけはいつまでも変わらない事実なんだから。

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