私が校内で恨みを買っている例の女です。?
@irony__
第1話 校内で一番会いたくない人。それは誰かって?
『今日のお昼なんだろーー』
「ね、最近食べても食べてもお腹すく笑」
『まじでわか、、、待って、あれってさ、』
彼女の視線の先に目を向ける。私の席からは死角で何も見えない。
『蓮先輩じゃない!???!行ってみようよ、しっかり顔見てみたい、、、!』
「んーいいよ私ここにいる、優香行ってきな笑」
『えー??!せっかくの機会を逃すの?もったいないなあー』
後悔しても知らないぞ、というような顔で教室を出ていく。いや、廊下に吸い込まれていく。廊下は彼への黄色い歓声で溢れかえっている。
でも、妙に嫌な予感がした。
黄色い歓声は私のいる教室に近づいている気がする。
予想はまんまと的中。
『詩音!!!!!会いにきたよ。』
終わった。私は会いに来てだなんて頼んでいない。
彼の後ろには彼を取り巻く女子生徒が何十人といる。
絶対に恨みを買った。
『今日俺んちでご飯食べない?お母さんが久々に会いたいって。』
これだけ聞いたらただの家族公認カップルだ。
でも無視するわけにはいかない、とりあえず重たい口を開ける。
「考えてみるから、一旦教室帰って。」
『えー、会いに来たのに、もう少しいたらダメ??』
特技の可愛い顔で誘惑しようとしても無駄だ。
彼の後ろにいる女たちの顔が本当に怖すぎる。
帰ってくれ!!!!!!!!!!!!!!!!
でも何かを察したのかしかたなく自分の教室へ帰った。もちろん彼の後ろにいた彼を取り巻く女達も。
でもその中で一人取り残されて迷子になった少女のような立ち方をしてこっちを向く優香がいた。
「なんで、なんで付き合ってるって言ってくれなかったの!!!!!!!!!」
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