微かな願い

私はただの道端の草に過ぎない

花にもなれず枯れるのを静かに待っている

あなたを初めて見た時からわかってた

この気持ちは永遠に変わらない

なのに素直じゃないから裏腹に突っぱねて

アラを探していたりしたけど

そんなものある訳はない

だって何をしていたって嫌いになる理由は無いのも知っていた

自分で本心を騙しながら偽ってきた

けれど予想もしない日々がやって来て

私の硬い殻で覆った心は砕けて

剥き出しになってしまった

哀れな私は今更なのに藻掻きながら手を伸ばし

あなたを求めてしまった

わかってる

幾ら追い続けても

あなたには辿り着けない事

たとえ辿り着いたとしても

私にはあなたを幸せには出来ない事

だから此処から見守っているずっと

陽射しに焼かれ

風を浴び

雨に打ちのめされながら

時に流されて今日も

あなたの事だけを想ってる

それだけのただそれだけの儚い人生

ひとつだけ願いが叶うとしたら

一度だけでも私だけに微笑んで欲しい

そんな事すら叶わないけど

それでも今夜も夜空に祈ってしまう