君だけに贈る、やさしい未来

冬雫

出会い

「花火大会」。この辺りでも大きな祭りだ。

花火大会にはある思い出がある。

そうー、8年前の夏祭り。

ある女の子と出会ったのだ。

その子はひとつ年上で、明るく可愛らしい女の子だった。

高校生になり、再開した女の子は以前のような明るい雰囲気ではなかった。

可愛らしい容姿はそのままに、消えそうなほどに儚い空気を纏っていたのだ。

何よりも印象的なのは“あの瞳”

そんな彼女が、気になった、

儚い空気が、“あの瞳”が心を掴んで離さない。

ーどうすれば、笑ってくれるのだろう。

ー何ができるのだろうか。

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