第5話

スカイは、クッキーを連れて、輝く街に出た。

スカイが浴びるのは、視線ばかり。

そして、お人形のようなクッキーも、微笑ましく見られる。

クッキーは、この視線が嫌いだった。

しかし、スカイは何も気にしてない様子にみえる。

クッキーはそんなスカイに、耳打ちをする。

「どうして、何も気にせずにいられるの?

自分がどう思われてるかって、気にならないものなのかな。

何か、スカイの隣り歩くのって、恥ずかしいな。」

スカイは、

「え?ぼく、何かやった?」と、耳を傾けながら歩く。

やはり、気にもとめてない様子だ。

目立ってる、と 言いたかったのに。


風と光だけを味方につけた人みたいなスカイは、一層この街の中で 際立つのだった。

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