第18話

先生にピアノを習い始めて、ぐんと伸びた。

先生は、オレにはあまり当たり散らさなかった。(でも、時々壁を蹴るほどのいらつきも見せていたが)


オレは粘り強かった。


それは、『誰がみても、感心するほど』らしい。


必死だった。


しかし、

突然スランプに陥った時、

オレはスランプ状態になってる事を自分自身気付いていたが、先生にはしばらく気付かれなかった。


「どうした!!」


こっちに怒鳴り散らされることもあった。


でも、オレは『耐えた』。


そして、

…スランプを脱出した瞬間、

オレは光が見えた。



それが、習い始めて3度繰り返された。


…もう4年の月日が流れていた。

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