中国の兵法 個人としてのチェーン・サプライ能力V.1.1
@MasatoHiraguri
第1話 全員がデザイナー・製造職人(・経営者?)
第1話 全員がデザイナー・製造職人(・経営者?)
紙に絵(設計図)を描くというだけでなく、
① 頭の中のアイディアから、様々な意匠を窮めていくプロセス(企画過程)
② 製品にする為の工程全体の構想・企画、そして実際にそれを製造する(製造工程)
③ できあがった製品の販売・物流、そして最後のエンド・ユーザー(顧客)からのフィードバックを再び①へ(アフター・セールス)
④ 製品の包装などを含めた様々な広告・宣伝・広報活動
⑤ 当該製品から派生する商品・ビジネスへつなげる企画
全くの想像ですが、中国人の場合、デザインとか企画・製造・広告・流通といった各部門に分かれて担当しなくても、個人個人が各分野をまたがった領域で、様々な機能・技能を発揮できるのではないか。俗に「あの人は何でも器用にやってしまう」というように。
製品のデザインはデザインの専門家がやる、ということでなく、その下流にいる職人さんまでもがデザイナーの資質を持っている。逆に、デザイナー自身が製造工程や販売工程まで考えることができる。そんな能力を発揮できる人間が中国人には多いのではないのだろうか。
(学問の分野では学際(interdisciplinary:いくつかの異なる学問分野がかかわること)といい、中国の場合は業種間の交流を「チェーン・サプライ」という言葉で「協業」を表現しています。)
米式の「分業・流れ作業」スタイルを吹っ飛ばしたり、流れを逆流したりして「順行逆行規則を存せず」と、自由自在に物作りをする集団。それが中国式?
だからこそ、中国人に何かの製造を依頼すると、早く確実に良い物ができる。単にその地域や中国全土で緊密な産業サプライ網ができているから、というだけでなく、個々人の人間としての資質がすでにひとつのチェーン・サプライ機能を具有している、という恩恵にも因るのではないだろうか。
第2話 物作り 中国VS米韓、そして日本
例えば、
巨大な空母を氷で製作する
「氷で作り上げられた空母「遼寧」が出現! 黒竜江省哈爾浜 」
http://j.people.com.cn/n3/2025/0108/c94638-20263497.html
という場合、巨大な空母の各部分を製作する職人さんが100人いたとして、それぞれが全体の姿を頭に描きながら個々の部分を細密に素早く製作していかないと、氷は溶けるし、できあがった全体にちぐはぐ感が出てしまうだろう。
或いは、
「藤鉄工芸品が「編み上げた」百億元の産業チェーン」
「藤、竹、木材、そしてスチールワイヤー、鋼板が、福建省安渓県の藤鉄職人の熟練した手にかかれば、編み上げられて美しいインテリア工芸品に生まれ変わり、一般家庭に入っていく。」
http://j.people.com.cn/n3/2025/0114/c94476-20265889.html
にしても、完成品のデザインをする人と、藤、竹、木材、そしてスチールワイヤー、鋼板それぞれを製造する職人さんのイメージがマッチしていないと、はじめに考えたデザインと完成品との間に誤差が生じる。思った通りのモノができなかった、ということになる。
一般に、西洋スタイルでは、なにごとも分業・流れ作業でモノを作り、中国でも同じかもしれない。しかし中国人の場合、一人一人の人間が熟れて(熟練して)いるために、実際の数字(寸法)や設計図にとらわれず、臨機応変・融通を利かせて目的とするモノをスピーディに製作する、ということができるのではないか。
ところが、これが米国人や韓国人となると、
○ 手先が器用でないから、機械や道具に費用がかかる。
○ 仕事の手順をマニュアル化して、全員に明示しなければならない。
○ 職能を細分化しなければならないので、工程を監督する人間が何人も必要になる。
○ 人間が熟れていないロボットと同じだから、決まったことしかできない。
爪楊枝一本作るのでさえ、かの国々では中国の何倍もコストと時間と人間が必要になる。
外国資本家が、そんな事情の米韓を敬遠し、或いは、税金の種類が多く・高いが故に、製造コストがバカ高くなる日本を敬遠して中国へ向かうのは、まさに「水が高きより低きへ流れる」が如し、大自然の摂理というべきものなのです。
札幌の雪まつりに見るが如く、日本人は中国人と同じで人間が熟れているので、巨大でかなり芸術的な作品を短時間で製作することができる。
ところが、米韓では「氷の芸術作品」なんて、
① カネにならないことはやらない
② たとえカネになっても、人間的にできない
のではないだろうか。
2025年02月23日
V.1.1
平栗雅人
以下、番外編
第3話 「韓国脳による物作り」個人的体験
韓脳スタイルでは、物作りのあらゆる過程に於いて、たくさんの会社が必要となる。
その元締めとして韓国系大手広告代理店のようなピンハネ会社が首を突っ込んで仕切ろうとする。広告・宣伝自体、下手くそな韓国系のデザイナーを使わされると、カネばかりかかって貧相なデザインになってしまう。現在、JRの広告など、20年前に比べるとかなり落ちたデザイン・企画だと感じます。大阪万博広告キャラクターの、下品を通り越して醜悪、なのには驚きです。
私が商社時代、ある新商品のカタログ製作(1,000部)を、会社の広報課長であった在日韓国人経由で韓国系会社に頼むと、60万円の見積もりで、しかもデザインは陳腐。そこで、私が営業をしていた客先である、日本モトローラという半導体メーカーに紹介してもらった麻布のデザイン会社で見積もりを取ると、さすが麻布の会社、というわけでもないのでしょうが、秀逸なデザインで価格は30万円。
その在日韓国人は当社の親会社内にオフィスを持つ、韓国系大手広告代理店からの出向で広報の課長ですが、ヤクザみたいな風体の男でした。
自分のルートを使え、と彼から脅されたのですが、私は当時27歳とはいえ課長権限を持っていましたのできっぱり断りました。すると今度は、私の直属上司であった取締役に電話をかけて怒鳴り込んでくる。
結局、私は譲りませんでしたが、在日韓国人が入ると商売の質は落ちるし、コストは二倍、しかも、くだらないもめ事で時間を取られると学びました。
とにかく、商売上の論理も倫理も常識も無視して、まるで「日本人は韓国人のいうことを聞かなければならない」という物腰(話の言い方・進め方)なのです。100人近くいた我が社の営業マンは、私以外、皆かれの言いなりになっていました。会社としては大損していたわけです。
私がアメリにいる時、この男が製作した会社としてのリクルート用ビデオ(10分弱)が送られてきました。日本の財務部に国際電話で聞くと500万円かかったと。
実際に鑑賞してみると、私なら「5万円で」できる品物。
腐ったリンゴが箱の中に一個あると、やがてすべてのリンゴが腐る、ということわざがありますが、5年の任期を終えて日本へ帰ると、この会社はガタガタになっていました。まあ、在日韓国人の所為ばかりではないのですが。広告・宣伝というのは、本来、なくてもいいものなのです。ところが、そんな部門が物作りやサービスといったクリエイティブな仕事の中心になってしまうと、物作り本来の視点がブレ、良い発想が失われてしまう。
日本の製造業がすっかり寂れてしまったのは、ひとつには広告・宣伝という虚業の影響もあると私は思います。
その点、中国人は「本を務める」「質実剛健」といった頑健な根本思想をベースにし、その反面、心豊かで柔軟な発想・意匠ができるので、格別広告・宣伝・芸能といった分野にカネをかける必要がないのではないだろうか。
<引用始め>
中国で金髪の列車乗務員が話題に!王子様が掃除!?
2025-02-12 11:03
http://j.people.com.cn/n3/2025/0212/c94475-20275686.html
* 中国では列車の乗務員自ら、社内清掃からダンス(乗客へのエンターテインメント・余興)までやってのける。広告代理店なんていう無駄なカネは使わない。
列車内で特別な「春晩」 暖かさに満ちた故郷への旅路
2025-01-28 13:51
http://j.people.com.cn/n3/2025/0128/c94638-20271365.html
* こちらも同じく、列車の乗務員が自分で乗客におもてなしをする。
北京の春節ムード 「セーターを着た」街路樹
2025-01-27 09:04
http://j.people.com.cn/n3/2025/0127/c94475-20271073.html
→ 広告宣伝会社なんて要らない。宣伝なんかしないで、自分たちで楽しんで盛り上げている。
列車もセーターを着る?
2025-01-22 14:21
http://j.people.com.cn/n3/2025/0122/c94475-20269135.html
→ 広告宣伝会社なんて要らない。宣伝なんかしないで、自分たちで楽しんで盛り上げている。
<引用終わり>
第4話 ブーメラン効果
一般に、先進国が後進国に製造技術を教えると、何年か後に、彼らが先進国に向けて同じモノを安く逆輸出してくるので、教えた側の産業が零落してしまうことをこう呼ぶ。
中国の場合はまさにそれで、50年前までは中国自体が原材料の輸出以上のことはほとんどやらず、香港だけが衣料品・万年筆をはじめとする文具や玩具といった製品を安く日本をはじめ世界へ輸出していました。当時、韓国の海苔、オーストラリアの魚、そしてMade in HongKong製品というのは、安物の代名詞だったのです(私が使っていた英雄という万年筆は、価格こそ日本製の10分の1ながら、書き味は一流でしたが)。
ところが、2025年の今、かつて日本でしか作れなかったというくらい、精密な製造工程・クリーンな環境が要求された、時計をはじめとする各種精密機械製品、そして半導体までもが、すべて中国製に替わってしまった。
100金のみならず、ホームセンターや衣料品屋へいけば、ほぼすべてに近い製品が中国製。更には電化製品・家具・自動車・造船・飛行機・宇宙船と、民生品全般にきりがないほど。
45年前、三菱重工業の○○社長は、マネーゲームに狂奔し始めた日本の企業に対し、「日本の工業が滅びたら韓国や台湾では代わりにならない。」と仰いましたが、中国は今や完全に日本の代替え、否それ以上の存在となりました。
その所為で、多くの企業・産業が滅びましたが、安くて良い物が安定供給されるのですから、何ら問題はない。万が一、中国の製造もしくは供給がストップしたとしても、米さえ自給自足できていれば、米を食って日本人はすぐに必要なものは作ることができる。
中国の場合は、むしろ良いブーメラン効果なのです。
ところが、韓国の場合、そうはいかない。
彼らは未来永劫に日本人におんぶに抱っこしていなければ生きていけない体質だから。
第二次世界大戦終了後、日本から膨大な額と両の金と技術をもらい、それだけではどうやって作ったらよいのかもわからない彼らを、まさに手取り足取りでお教えあげた、機械・自動車・電機・造船といった先進国としてのパスポートである各種製造業(技術)。
それらが今、次の技術革新の波が生まれている今、韓国では無知無能ですから、再び、40年前にサムソンの会長がシャープの社長に土下座してすべての技術をただでもらった故事を再び繰り返さなくてはにっちもさっちもいかなくなってきた。
すなわち、これが「一旦甘やかすと、再び放蕩息子が親に無心する」という悪性ブーメラン効果というものなのです。
現在の日本はその準備のため、またぞろ従軍慰安婦・強制徴用なんていう切り札を使う機を窺い、一方では、奈良公園でKポップの無料コンサートをやって、日韓交流50周年を祝おう(3億円の費用は奈良県民の税金)というお得意の「韓流友好」を画策。
いやはや、韓国という寄生動物に、一体いつまで日本はたかられるのでしょうか。
2025年02月23日
V.1.1
平栗雅人
中国の兵法 個人としてのチェーン・サプライ能力V.1.1 @MasatoHiraguri
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