ダイヤに踊る
ぽこ☆たん
第1話
この日は転校生が来るらしい
10月のまだ暑さが残る夏の終わり、そんな話が出たのは先日のことだ
クラスメイトの友達の親がPTA会長で…みたいな又聞きに又聞きを重ねた噂が、まるで真実かのように広がっていた
「普通は夏休みの終わりとかそういう区切りで来るんじゃねえの?」という疑問が出るのは俺の悪い癖である
そろそろ朝の会が始まるので席に座る、俺の席は一番後ろの左側、窓が近い場所だ
「藤和さん、転校生の話聞いた?」隣の席の女の子に声をかける
「…知らない」
「そっかー」
曖昧な返事、この子はいつもノートに鉛筆を走らせているから噂を知らないのも当たり前か
ほどなくして先生が教室に入ってくると、手をパンパンと叩き注目を集めた
「きりーつ、礼、着席」皆でやる挨拶、ただ今日は少し景色が違った
「はい、じゃあ、転入生を紹介します」
先生が明るい声でそう言った
噂は本当だった
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