第7話 意外と時間がかかる作業だな、これ
俺たちは長い道のりを歩き続けた。レベル3のモンスターを見つけるまでにこんなに長い時間をかけなければいけないのか。意外と時間がかかる作業だな、これ。モンスターがいる筈の地点に近づいてきたところで、何者かが俺たちに襲い掛かった。俺はミアの身を守って地面に転がる。目の前には3体のモンスター。実にラッキーだな。モンスターを探す手間が1つ省けた。3対3か。まあ、レベル3のモンスターくらい俺らの敵ではないな。俺は銃を構えた。銃弾を何発も撃ちこむ。だが、思ったよりも倒すのに時間がかかった。やはり前のモンスターよりかは強いんだな。ミアはモンスターの首を一発で仕留めた。さすがは剣のスペシャリスト。剣に関しては、このメンバーの中で彼女の右に出る者はいなさそうだな。そして、一番モンスターと長く戦っているのはジョージ。モンスターを挑発しては逃げる。これを何回も繰り返していく。そして得意の幻術で辺り一面が平地だとモンスターに錯覚させ、崖から突き落とすことに成功した。幻術にはこんな使い方もあるんだな。俺たちは、彼らを倒し終えると、再び計画通りのルートを辿った。本命のモンスターが目の前に現れた。ようやく見つけた。俺たちは、同じ手法で目の前のモンスターを仕留めた。ポケットから着信音が聞こえる。手をやるとスマフォのような機器が入っていた。取り出して通知を見る。ジョセフたちがレベル3のモンスターを一体倒したことが分かった。レベル2までのモンスターは倒しても報酬はかなり少ないが、レベル3からはそこそこ報酬が入るからだろう。どこまでも損得勘定で動く奴らだな。とにかく、俺たちはこいつらより早くモンスターを倒していかなければならない。
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